2024年「飲食業」倒産予想と傾向を分析 ~開業時の借入が多い方が存続できる!?~
早いもので今年も残りわずかですね…。
本当にいつもあっという間に季節が過ぎて気持ちが置いてけぼりです(^^;)
そんな中、2024年1月~10月の「飲食業の倒産動向」調査のデータが東京商工リサーチから発表がありました。内容がショッキングなので心してください。笑
もくじ
2024年飲食店閉店、過去最悪ペース
東京商工リサーチによると飲食業の倒産(負債1,000万円以上)が2024年1~10月で820件に達し、過去最多を更新。現在のペースで推移すると、年間で初めて1,000件超えの可能性も出てきた。という内容でした。
業種別では、ラーメン屋や焼肉店等を含む「専門料理店」が202件(前年同期比17.4%増)、「酒場、ビヤホール」は156件(同13.8%増)と、いずれも1-10月累計では最多を記録した。
増加率が大きいのは「バー,キャバレー,ナイトクラブ」(前年同期比84.6%増)、「そば・うどん店」(同50.0%増)となっている。
「新型コロナウイルス」関連倒産は385件(同16.6%減)で、飲食業倒産に占める割合は46.9%(前年同期63.5%)とコロナ禍の影響は収まりつつある。しかし、物価高倒産は49件(前年同期比4.2%増)と最多を更新している状況。
コロナ禍の収束で人流や客足が戻り、飲食業の集客や売上は回復していますが、コロナ禍の持続化給付金やゼロゼロ融資などはコロナ禍収束に伴い支援策が縮小・終了。そして、物価高、光熱費などエネルギー価格の上昇、人件費高騰が収益を圧迫し、さらに深刻な人手不足はオペレーションなど店舗運営に支障が出るケースもあり、倒産もしくは閉店へとつながっているのかなと思います。
開業時の借入が多い方が存続できる!?
開業資金の鉄則!「可能な限り借りろ!」
『最初に出来るだけ多くの資金を借りるようにすること』
開業する方の中で最低限の金額だけ借りてあとは自己資金でまかなおうとお考えの方もいるかと思います。
資金さえあればリピート客がつくまでの間が少々長くてもお店は続けることが出来ます。
仮に最低額の借入でスタートして、1年も営業しない内に運転資金に不安がでたとしてもその時金融機関はなかなか融資に応じてくれないものです。
つまり資金が尽きてしまう可能性が高くなります。だからこそ、借入は最初に出来るだけ多く借りて、返せなくなる心配よりも早く返すことを考える方が健全なのです。
必死にためた自己資金は開業時に手を付けずにとっておきましょう。本当に必要な時に使えるお守りだと心得て下さい。
用途内容で融資の判断が異なる!?
金融機関は、同じお金を貸し付ける際でも、「設備費用」として借り入れるのか「運転資金」として借り入れるのかで判断に違いがあるようです。
これは、お金を貸す側の理論で、設備や造作などお金が形あるものに使われるものには貸しやすいという傾向があり、運転資金など形のないものには融資しづらいという傾向があるようです。
その理由としては、借手にお金を搾取つまり給与のような形で消費され、結果返済できなくなることを心配するようです。
なので、例えば貯金1,000万円あるとしてすべてを設備工事費に充てて、借り入れを丸まる運転資金として申請するよりも、手持ちのお金は「運転資金」にあてて、借入は「設備費用」として申請した方が融資は確実に受けられるということです。
運転資金だけの融資は厳しい!?
お伝えしてきたように開業目的の融資は過去の業種実績や本人のスキルなど事業計画書の内容に沿って借入は比較的容易にできますが、開業後の運転資金不足のための融資は中々難しいのが現状です。
自己資金のみにこだわり無借金でスタートしたとして、半年後に運転資金が必要な事態になってきたとしましょう。その時公庫や保証協会は無借金だから~…といっても給与のような形で消費され、結果返済できなくなることを恐れて中々融資は厳しいでしょう。
だから、「お金を借りるなら開業前に可能な限り借りるべき」となるのです。
開業時の借入れは金の卵を生み出すニワトリと考えよう!
「借金」と聞くとマイナスなイメージしか沸かないと思います。
もちろん正しいですし、借金はないに越したことはないです!ですが、開業時の借入は「資金を生み出すための装置」を買うお金と考えましょう。
ニワトリを持っている限り金の卵は生まれてくるのでその間に常連客を増やし、お店を軌道に乗せるとお金がうまく回っていくようになります。
WSデザインスペースでは事業計画書の作成お手伝いします!
融資の際に必ず必要になるのが「事業計画書」です。
どんな人がどんな目的でどれくらい借入したいのか記入し、金融機関が融資をしてもいいのか判断するための書類になります。
WSデザインスペースでは、事業の内容、目的、ブランディング(店名やメニュー)など一緒に考え実現に向けてトータルでプロデュースいたします。
WSデザインスペースの事業計画書は、過去に申請が通らなかったことが一度もないほど実績があります!
その理由は根拠を作り数字で示すことで、確実に相手を納得させることを重視しているから。中には一度、銀行に融資を断られた案件も私達が作った事業計画書で通過したなんてこともあるんです!(照)
融資を受けたいけどよく分からない、銀行との話が理解できない…お店作りを文章にしたり原価計算などがいまいち苦手…
なんて方も是非ご相談ください!
自信を持って提出できる事業計画書づくりをお手伝いします!
余談ですが…ここの所、飲食業界以外の事業計画書も手伝ってほしいとのお声をよく頂き、可能な限り対応しております(照)
なので是非、飲食業界限らずお気軽にご相談くださいませ(^^)